25の質問・ローグの場合


● 01.あなたの名前は? 愛称、通り名その他ありましたらそれもどうぞ。

「ローグレストだ。愛称はローグ。通り名なんてご大層なものはない」
「"首席殿"があるじゃないか」
「それはやめろと言っただろう。家族には"四番目"と呼ばれている。名前で呼んでいた時期もあったが、店を手伝うようになってからこうなった。使用人が間違えるし、覚えないからな」
「名前が似ているのですか?」
「いや。どうしてか覚えられんと言う。すっかり定着して、よその店でも通じるようになってきた」

● 02.年齢、生年月日、血液型、身長、体重、職業、家族構成は?

「年は十五。生年月日は四大国では使わない。夏に生まれたと聞いた」
「んじゃ、身長だな。ほれ立てよ」
「どうだ?」
「百と七十四。体重はと……これに乗れ」
「計ってどうするんだ」
「いいから、いいから。……うーん。七十二かな」

● 03.外見的な特徴について。髪の色、髪型、瞳の色など。

「黒目、黒髪。見た目は母親譲りだ。これだけでずいぶんと目立つ」
「ドルトラントでは、めったにいませんものね」
「ちなみに親父さんは?」
「髪は黄土色に近い。目は濃い青だ。熊みたいな親父でな。外見だけで言えば親子とは思えんし、思われたこともない」
(熊……。どんな人でしょう?)
「へー。髪型は適当だろ。変えないのか?」
「伸ばすと一番目に被る。布を巻くと二番目、短くすると三番目に被る。これ以外はやりようが無かった」

● 04.作中での服装について。あれば画像でどうぞ。

「基本的に真導士のローブ。里にいる奴で着ていない奴はほとんどいないだろう。額飾りは銅貨」
「貨幣は商人の定番だけど、何でまた銅貨なんだ?」
「初代が商売で大失敗したことがある。全財産を売り払って手元に残ったのが銅貨一枚だったんだと。そこからもう一度やり直して店を作った。これが実家の大本になっている。銅貨一枚あれば何とでもなるという家伝の小言だな」

● 05.愛用の道具について。武器防具、アクセサリー、小物、なんでも可。

「愛用の道具か。ペンと手帳は手放せない。これは商売道具だ」

● 06.長所は?

「よく言われるのが"目が利く"だな。次の流行がだいたいわかる。まあ、流行ばかり追いかけると結局は利益にならんことが多いから、あまり手を出さないようにしている。後は発想が違うと言われる。古い物を手直しして売ると、意外なほどうける。こちらの方が流行物よりも利益が上がる」
「商売の話ばっかだな。他には無いのか?」
「いいだろう、俺は商人だ。しいて言えば文字の読み書きができるくらいか」
(あとは馬鹿力だろ?)

● 07.短所は?

「短気なところと、ずうずうしいところと」
「おい。何でヤクスが答える」
「自覚症状が薄いかもと心配してるんだ」
「ほほう……」
「それから、食い意地が張っているところです。盗み食いばかりで困ります」
「サキ、言わなくてもいいだろう。……そんなに怒ってくれるな」

● 08.自分の性格をどう思いますか? 他の人にはどう見られてる?

「特に何とも感じない。他人にどう見られようが俺は俺だ」
「ローグらしいね」
「そうですね」

● 09.自分の性格で「トクをした」「ソンをした」と思ったことは?

「得と損か。得は"口出し"をされにくいこと。思案している時は大抵放っておいてもらえる。損は"手出し"をされること。家族は短気な奴だらけで……思案の末、それなりの準備をしているのにあれこれと突いてくる」
「お前が一人で抱え込むからだろ」
「そうは思わんがな……」

● 10.自分の性格を形成したと思われる過去の誰かもしくは何かを教えて下さい。

「良くも悪くも兄弟だ。商売については一番目の口伝が多い」
「そうなのか。兄弟の年齢差はどうなってるんだ」
「一番目が二十五、二番目が二十、三番目が十九。俺が十五で、弟達は十三と八と五。これ以上は増えないだろう」
「弟さんとは喧嘩しないのです?」
「下の弟とはする。ちび共とは喧嘩にならん」
「年が離れているからですかね」
「そうかもな」

● 11.親友はいますか? どんな人?

「いない」
「ひどい奴」
「じゃあ、お前にしておこう」
「よりひどいって。サキちゃん、何で笑うの」

● 12.友人はどんな人? 何人でもどうぞ。

「つるんでいる連中全部だな」
「名前言えって」
「ジェダス、クルト、ティピア、ユーリ。燠火の四人と……チャドも入れておくか」

● 13.嫌いな人、憎んでいる人は? その理由は?

「あのどうしようもない屑野郎と、ギャスパルと、下らない選民意識がある連中。多すぎて全部は言えん」
「イクサは?」
「別に。気に食わない程度だ」
「あー……、念のために聞くと。あの人は?」
「嫌いとか憎いとは違う。腹が立つんだ。――なあ、サキ?」
「サキちゃん、水を飲んでおきな。脱水症状が出るから」
「……はい」

● 14.嫌いな人、憎んでいる人と…仲直り出来ると思う?

「…………………………知るか」
「わかった、次に行こう」

● 15.自分もそんな風に嫌われたり憎まれたりしている心当たりは?

「……」
(うひー)

● 16.恋人もしくは片想いの相手、いますか?

「サキだ」
「知ってる」
「俺には関係どうこうって聞かないのか?」
「惚気られるだけだから。あつくて耐えられないんだ」

● 17.恋人もしくは片想いの相手について。いなければ好みのタイプをどうぞ。

「耐えられないのだろう?」
「まあ、気になるは気になるってことで」
「調子のいい」
「好きなところと、いつからか。さあどうぞ」
「お茶……淹れなおしてきます」
(わー、逃げた)
「ああいうところだな。素直なのはいいことだ。あれでいて芯は強い。ふらふらと歩き回らなければもっといい。振り回してくれてもいいが、手の届くところにはいて欲しいものだ……」
「……おーい」
「ああ、すまん。何でもない。時期など覚えてない。一緒に暮らしはじめて、しばらく経ってからだ」

● 18.好きな物は? 動物、料理、色、何でも可。好きな理由も合わせて。

「リズベリー。昔は数が少なかったから、貴重な印象が刷り込まれている」
「即答か」
「色で言えば蜜色を好きになった。綺麗だと思う」
「最近?」
「まあな」

● 19.嫌いな物は? 動物、料理、色、何でも可。嫌いな理由も合わせて。

「灰泥と海賊。あいつらは見つけ次第、海に沈める。賊は人の商品を狙ってくるから容赦はできん」
(カルデス商人ってみんなこうなのかな……)

● 20.ペット(飼っている獣)いますか? 飼ってみたい動物は?

「飼っているのとは違うが、実家の倉庫に猫が棲みついている。鼠を捕るからそのままにしている。敢えて飼おうとは思わない。世話をする暇がない」

● 21.趣味は何ですか?

「読書と市場偵察」
「実家は何の店なんだ?」
「卸問屋だから大抵の品は扱っている。売れると思った物を売っているから、年々扱う商品が増えている」

● 22.夢は何ですか?

「自分の店は持ちたい」
「そうなのか。いまの店を継ぎたいとかは?」
「実家は長男が継ぐ。のれんを分けることもできるが、せっかくなら自分で興してみたい。サキと旅するついでに商品探しをしてもいいだろうな」

● 23.作者に一言。

「で、誰だ?」
「うーん」
「わからずじまいですね……」

● 24.読者に一言。

「がんばれと言われるのは心強い。応えられるよう努力していくつもりだ」

● 25.お疲れ様でした。自分自身に一言。

「防虫対策の強化が必要だな」
「ローグ、どうしたのですか?」
(ダリオのことは黙っておこう……)


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