二人組で質問・ローグとサキの場合


● 01:お二人のお名前をそれぞれ教えてください。

「二回目だが、ローグレストだ」
「サキです」

● 02:お二人はどういった関係ですか?

「真導士で言うなら番。言葉としては相棒同士の方がしっくりくる。個人的な話で言えば恋人同士」
「……はい」
「頬が赤い」
「言わないでください」

● 03:それぞれお互いを何と呼んでいますか?

「俺はサキと呼んでいる」
「ローグですね」
「最初はローグさんだったのだが、やめてもらった」
「あれは強引です」
「対等がいいと主張したのはサキだ」
「そういう意味ではありません。あと、順番があべこべになっています」
「ばれたか」

● 04:初めての出会ったのはいつ、どういった状況で知り合ったのですか?

「"選定の儀"で並んでいる時だな」
「わたしがローグにぶつかってしまって」
「真っ青な顔をしていたから、貧血でも起こしているのだと思った。少しして人混みが苦手だとわかった。ずっと縮こまっていたからな」
「……見てたのですか」
「倒れるかもしれないんだ。当然だろう」

● 05:その時のお互いの第一印象は?

「とにかく顔色が悪いと心配した。次に会ったのは"迷いの森"で、しかも気を失っていたからやはりとも思った」
「……」
「サキ?」
「言わなければいけませんか」
「そういう質問だからな」
「……都には色々な人がいると」
「嘘を吐いても俺にはわかるぞ」
「何て顔が整った人かと」
「へえ……?」
「緊張して仕方がなかったので、二度とぶつかるものかと決意しました」
「……」

● 06:一日のなかで一緒にいる時間はどのくらいですか?

「ほとんど一緒にいる」
「ローグが出かけるか、わたしが出かけるかしない限りは一緒です」
「最近は、寝るのも一緒だ」
「い、言わなくていいですっ」

● 07:お互いの長所を教えてください。

「ヤクスもいないし、今度こそ本音が聞きたい」
「嘘を言ってはいませんでした」
「ほう……。では俺から言おうか。芯が強いところ。泣き虫の癖に負けず嫌いなところ。笑うと可愛いところ」
「ええっ!?」
「何を驚く。それから肌が柔らかい。髪の手触りがいい――」
「もういいです。十分ですから!」
「そうか? じゃあ、次はサキの番だ」
「……ローグの長所は、博識なところです。信念も真っ直ぐで曲がることを知りません。決めたことを貫こうとするのはすごいと思います。それから……とても温かいです」
(焼け石扱いだな)

● 08:では、お互いの短所を教えてください。

「短所か」
「お、お手柔らかに」
「遠慮が過ぎる。他人行儀に思える」
「そんなこと……」
「あとは自分を後回しにする癖がある。こんなもんだろう。次はサキだ」
「あまり意識したことが」
「遠慮が過ぎる」
「えっと……。一人で抱え込む癖があるところと、隠し事が多いところですかね」
「隠し事なんてあったか」
「もう一つ見つけました。嘘が上手いところです」
「……」

● 09:相手との共通点は何ですか?

「好き嫌いがありません」
「確かに」
「ローグも掃除が好きですよね」
「汚れていると気になる。家の前とかは特に。店前の掃除は商いをする者の基本だ」
「はい、家の前はまかせますね。炊事場はわたしが担当しますから」
「そうだな。それがいいだろう」

● 10:では、正反対の点は何ですか?

「サキは、ほとんど買い物しない」
「お店を選べなくて」
「聖都に行っても食材だけ買って帰ってくるからな」
「食材選びなら自信があります」
「俺はそちら方面には疎いから、丁度いいと言えば丁度いいか」

● 11:相手と絶対一緒にしたくないことといえば?

「特に」
「そうですね」

● 12:あなただけが知っている、相手の隠れた一面とはズバリ?

「意外と拗ねやすいです」
「……誰にも言うなよ」
「わかっています」
「サキは笑い上戸だ」
「え……」
「何が可笑しいのか、ずっと笑っている」
「そうなのですか?」

● 13:ケンカした場合、先に謝る(または謝ると思われる)のはどっち?

「どちらもだ。悪い方が謝ればいい」
「そうですね」
「たまに意味もなく謝ってくる時もあるがな」
「前よりは良くなったと言ってくれたでしょう」

● 14:何か相手にプレゼント(贈り物)をあげるとしたら何がいい?

「新しい香油も買いたい。髪飾りもまだ贈っていない。今度、一緒に聖都まで行くか」
「いいですよ。ローグは何が欲しいのでしょうか……」
「女が男に贈る習慣はないからな」
「とっておきの料理でどうですか?」
「それはいい。是非、お願いしたい」

● 15:ままごとするとしたら、相手は何の役だと思われる?

「サキは子供役」
「何で笑うのですか」
「母親という雰囲気はないな」
「ではローグも子供役です」
「俺もか」
「はい。時々、悪戯しますからぴったりです」
「まいったな」

● 16:これだけは相手に負けない自信があることといえば?

「損得感覚」
「料理です」

● 17:相手がいてよかったなぁと思う時はどんな時?

「隣にいてくれる時か」
「一緒に眠っている時です。……どうして溜息を吐くのです?」
「俺にも色々あるんだ」

● 18:一日だけ、相手と入れ替われるとしたら何をしたいですか?

「わたし、小麦袋を持ってみたいです。これくらいの大きい袋を」
「何でまたそんなものを」
「絶対に持ち上がらない物を持ってみたいのです」
「何に興味を持つか、まったく予想ができない」
「貴方はどうですか?」
「そうだな……。単純に街中を歩いてみたい。サキの目線と俺の目線で、どれだけの違いがあるか確認してみたい」
「ローグも変ですよ」
「いや、大事なことだ。目線の違いで売れ筋が変わる。女物は低い位置に置かれていることが多いだろう。棚を一段下げただけで売り上げが減ることもある。……何で笑うんだ」
「いえ。お店の話になると楽しそうだなって思っただけです」
「もう染み付いている。大目に見てくれ」
「はい、わかりました」
「笑い過ぎだ」

● 19:相手に、もう二度と会えなくなるとしたらどうしますか?

「……」
「俺は諦めない。どこまででも探しに行く」
「……」
「迎えに行くと言っただろう」
「……ええ」
「泣き虫」
「わたし、方向に疎いみたいなので。ローグが来るまで待っていることにします」
「そうしてくれ」
「はい」

● 20:最後に、お互いに一言メッセージをどうぞ。

「次の願いは何にしようか。やはり敬語をやめるのがいいと思うのだが……」
「まだ六点です。ローグは七点ですよ。わたしの方が先にお願いできます」
「ほう」
「ローグが吃驚するようなお願いを考えておきます」
「手加減して欲しい」
「いやです」
「困った相棒殿だ」



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