二人組で質問・クルトとユーリの場合


● 01:お二人のお名前をそれぞれ教えてください。

「うわ、本当にしゃべった」
「おもしろーい」
「何の真術が籠められてるんだ?」
「あ、クルトったらまた変なこと考えてるでしょ」
「うるせえ」
「やだなー……」
「いいから質問に答えておけよ。オレはクルトだ」
「ユーリだよ。よろしくね、質問の真術さん」

● 02:お二人はどういった関係ですか?

「どっちを答えればいいんだ。番の方か」
「うーん。幼馴染でいいんじゃないかな?」
「じゃ、それで」

● 03:それぞれお互いを何と呼んでいますか?

「ユーリ」
「最近はクルト。小さい時はクーちゃ……」
「あーもう言うなよ!」
「何で怒るのー。自分だってユリちゃんだったじゃない」
「餓鬼の時に使ってた呼び名なんて、大人になったら使わねえよ。成人したんだから当然だろ」
「いいじゃない、本当のことだし。うちのお母さん、手紙にいつも"クーちゃんは元気?"って書いてくるよ。そうそう、クルトが手紙寄こさないから、おばさんがすっごく心配してるって」
「……次いくぞ、次」

● 04:初めての出会ったのはいつ、どういった状況で知り合ったのですか?

「知らない」
「ユーリが生まれた時だろ、多分」
「だろうね。気がついたら一緒に遊んでたから、全然覚えてないよ」

● 05:その時のお互いの第一印象は?

「わかんねえっての。第一印象なんて覚えてるわけねえだろ。生まれたてだぞ?」
「この質問は無理だね」

● 06:一日のなかで一緒にいる時間はどのくらいですか?

「半分くらいかな? クルトは夕方まで出かけてること多いから」
「オレにも色々あるんだ」
「そうやってすぐ大人ぶろうとする。全然似合ってないのに」

● 07:お互いの長所を教えてください。

「底抜けに明るい」
「褒められてる気がしない。うーん、お化けが怖くないとこかな?」
「町外れに怪談話がえらい得意な爺さんがいたな」
「あのおじいちゃん嫌いだった……」
「思い出して泣くな」

● 08:では、お互いの短所を教えてください。

「悪戯ばっかりする。いつも泣かされてた」
「発明って呼べ。ユーリは無駄にうるせえ。泣くともっとうるせえ」
「クルトが悪いんじゃない!」

● 09:相手との共通点は何ですか?

「共通点……?」
「共通点……」
「あった?」
「わかんね。あ、あれはどうだ。カテンの実」
「カテンの実、おいしいよね! 十歳になるまで林にいっちゃだめって言われてたけど、七歳くらいから通ってた」
「一度もばれなかったぜ」
「秘密の通り道作ったんだよね。入り口を草で隠して」
「オレの発明は完璧だ」

● 10:では、正反対の点は何ですか?

「オレはユーリほどうるさくねえ。あと、無駄に泣かねえ」
「わたしはクルトほど意地悪じゃないもん」
「んだよ?」
「ふーんだ」

● 11:相手と絶対一緒にしたくないことといえば?

「クルトの悪戯に付き合わされるのはやだ。お父さん達にすっごく怒られるから」
「ままごとだな。一人でやれって言っても聞かねえんだ、こいつ」
「一人でやっても楽しくないでしょ」

● 12:あなただけが知っている、相手の隠れた一面とはズバリ?

「クルトね。昔、おばさんに女の子の服を着せられてた。おばさんってとってもほわほわした人なの。お姫様よりお姫様らしいもん。おばさんにお願いされると、おじさんとクルトは弱いんだ」
「あれは、お前用に作ってたのを着せられたんだ! オレが着ても大丈夫なら、ユリ……ユーリが破くことはないだろうって。まったく、とんだ実験台だったぜ」
「いま、ユリって言った」
「……言ってねえ」
「言ったよ」
「言ってねえ。……ユーリは、馬に乗れる。馬引きのおっさんにかわいがられてたから、乗せてもらえてた。オレは駄目だって言うんだよな。贔屓だぜ」
「クルトがお馬さんに悪戯したからでしょ!」

● 13:ケンカした場合、先に謝る(または謝ると思われる)のはどっち?

「クルト」
「泣き止まねえからな」

● 14:何か相手にプレゼント(贈り物)をあげるとしたら何がいい?

「欲しい物あげると、悪戯に使っちゃうからなー。いっそ聖書にしようか」
「いらねえ……。そんなこと言うなら怪談ばっか載ってる小説にする」
「ぜーったい読まないからっ」

● 15:ままごとするとしたら、相手は何の役だと思われる?

「いつもクルトはお父さん役。わたしがお母さん役だった」
「近所の奴らは、オレ達より年下だったからな。好きでやってたんじゃねえぞ」
「みんな元気かなー」

● 16:これだけは相手に負けない自信があることといえば?

「発明」
「発明じゃないの、悪戯なの。うーん、編み物とかかな。ほどくの手伝ってもらったことあるけど、かえって絡まっちゃった」
「あんなの、男がやるもんじゃねえ」

● 17:相手がいてよかったなぁと思う時はどんな時?

「怖い話を聞いた時は、クルトの家に泊まりに行ってた」
「勝手にオレの寝床で寝てるんだぜ」
「クルトは夜更かしするから、先に眠れば怖くないもんね」
「浄化を覚えれば大丈夫だろ?」
「難しいんだもん……」
「ったく。ユーリが癒しを覚えたのはいいな。発明には手の傷がつきものだ」
「だから、悪戯だってば」

● 18:一日だけ、相手と入れ替われるとしたら何をしたいですか?

「町の集会に行ってみたい! お父さん達がどんなこと話してるのか気になる。家に帰ってきても、何も教えてくれないから」
「女子供が聞くような話じゃねえっての」
「ぶー」
「オレは馬に乗りに行く」
「お馬さん達はお利口さんだから、きっとわかっちゃうよ」

● 19:相手に、もう二度と会えなくなるとしたらどうしますか?

「想像もつかないなー」
「オレが先に選定に通ったんだよな。んで、一人で帰れるかって考えてたら、こいつまで通ってきたんだ」
「"控えの間"で、変な顔してた」
「お前なあ……。何だかんだでずっとこの調子で行くんじゃねえの?」
「二度と会えないって感じがないよね」

● 20:最後に、お互いに一言メッセージをどうぞ。

「"聖華祭"までに運命の人を見つけるからね。ちゃんと手伝ってよ」
「無理があるだろ」
「いやだ! 絶対に運命の恋をするんだもん」
「小説に影響され過ぎだ」



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